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銀河巡礼

第4章  四の月




その無人の駅は 今と昔の分岐点か…


古びたベンチで列車を待てば

レールの上を

過去という時間の車両がやってくる


窓から振られるいくつもの手

懐かしい笑顔に駆け寄れば

伸ばした指先が風を掴む



見送るばかりの足元に

名残の花が 散りかかる…






(了)



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