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銀河巡礼

第6章  四の月 ②




カーテンの隙間から見える空が
紅藤色に染まり始める

なんて夜は短いのだろう…


トランクを持ったまま
眠るあなたに頬を寄せれば
髪の香りに思いが乱れる



指をのばす
引き戻す


いっそ目覚めてくれたなら…



心はなんて 弱いのだろう






(了)


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