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銀河巡礼

第6章  四の月 ②




タンゴを聴いていた


異国の街角に揺れる人影と

細い月を思い浮かべて



タンゴを聴いていた

深くなるばかりの闇の中

何故だか頬を濡らしながら



今も

タンゴを、聴いている


消えてゆく夜を見送りながら…






(了)


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