意地悪なご主人様の専属メイド
第2章 Love♡2
「すぐに、助けにきてやれなくて。
ほんとうにごめん。」
震えてる声は、わたしの心に突き刺さった。
「…苦しかったよね。おれがいるときは、たくさん泣いていいから」
「奏ちゃん…」
「ずっと、ずっと胡花ちゃんに会いたかった」
「…うっ…」
奏ちゃんの声は、なんでこんなに優しいんだろう
ずっと奥に引っかかっていた痛みを解いてくれるみたいだ。
「…わたしも、奏ちゃんに会いたかった」
「…」
「会えて嬉しい」
「おれも。」
ぎゅっと抱きしめられて、奏ちゃんの心臓の音に
耳をすます。