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意地悪なご主人様の専属メイド

第1章 Love♡1









高校二年生、春。
最愛の両親が交通事故で亡くなった。



「あの子、親戚もいなくてひとりみたいよ」


お葬式で、こそこそと話す声が聞こえる。




「どうするのかしら。まだ高校生だし
一人で生きていくのは…」



「それに、病気も持ってるらしいわよ。
…かわいそうに。」



「やっぱり、孤児院かしら。」



…ドクンッ…




「かわいそう」



かわいそう。


痛いくらいに、胸に響く。



だけど涙はこぼれない。




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