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意地悪なご主人様の専属メイド

第5章 Love♡5





奏ちゃんに、抱きしめられたまま数分。
まわりでふわふわと動く世界が

ぴたり、と止まったみたいだ。


ドキドキは、鳴り止まなくて。
ずっと奏ちゃんの鼓動を聞いていた。


「…心臓が破裂するくらい心配した。」


「奏ちゃん…」



「ごめん、一人にさせて」



ぎゅっとさらに奏ちゃんの腕が強くなる。

違う。


奏ちゃんは、お医者さんだから。謝ることじゃない。もともとわたしが迷子になったことが
原因だし…



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