意地悪なご主人様の専属メイド
第5章 Love♡5
神母坂先生の、指が顎に触れて
クイッと持ち上げられた
瞬間。
「…きゃっ…」
「葉平」
世界が止まったように、奏ちゃんがダンッと
音を立てて
テーブルを叩いた。
「…これ以上…胡花ちゃんをからかうな。
…っ…それに。メイドをしてもらってるのは
家事が回らないから。それだけ。」
「ふーん。わかった。わかってるよ。
もうやめるから。ごめんね。胡花ちゃん」
コンコンッ
ノックの音が聞こえ、慌てて神母坂先生は
わたしから離れる。
入ってきたのは
「あの、神母坂先生ちょっといいかな?」
「げ副院長」
副院長さん……。