数珠つなぎ
第5章 お前らを逃さない
それから俺は朝も昼もそして夜のご奉仕も、今まで以上に死に物狂いで働いた。
そして短い時間、泥の様に眠る毎日。
浅い眠りはいらない。
長い眠りもいらない。
夢でも見ようものなら、あの家族が出てくるかもしれない。
そう思うと睡眠さえも怖かった。
あの家族は俺の知っている家族の中で唯一特別な存在、眩しすぎる家庭だった。
でも相変わらず借金の取り立てに行く家庭は、俺の家族と同じ欲望に塗れた汚い人間ばかり。
そのうち眩しすぎるあの家族の記憶は、その他大勢の汚い人間によって光を遮断していった。
仕事を始めて2年余り、実力社会のこの世界は俺に合っていた。
若いヤツはバカばっかり、俺より上のヤツは現状に満足し向上心がないヤツばっか。
寝る暇も惜しんで勉強したんだ。
そんなヤツに俺は負けるはずがない。
そして夜のご奉仕のお陰もあり、波風を立てることなく地位を確固たるものに出来た。
そんな俺に社長は新たに作る会社を任せてくれるって言ってくれた。
他の会社と同様、表向きは『金融会社』でもメインの商売は『売り専』
俺は時々、社長の指示を受け『売り専』をさせられていた。
財のある者、権力のある者は『普通』では満足できない。
それを社長はよく知っていた。
警察などに目を付けられそうな時、俺を差し出して接待したんだ。
裏の繋がりを確固たるものにするために……
ある日社長は、俺の身体は人を虜のする力があると教えてくれた。
だから俺を手放すつもりはないと。
そしてこれからは簡単に股を開くなと社長に告げられた。
その身体を自分が必要な人を落とす武器にしろと……
社長の命令と新たなペットの存在が俺の代わりをしてくれて、下っ端に抱かれることは無くなった。
正直、仕事では社長の次に権力があって偉そうに指示を出しているのに夜にはそいつらに鳴かされる。
パワーバランスが変でやりにくかった。
ついに……全ての準備は整った。
社長、素敵な人脈をありがとう。
ねぇ、知ってる?
カマキリのメスって交尾後に、オスを食べちゃうって話。
そして短い時間、泥の様に眠る毎日。
浅い眠りはいらない。
長い眠りもいらない。
夢でも見ようものなら、あの家族が出てくるかもしれない。
そう思うと睡眠さえも怖かった。
あの家族は俺の知っている家族の中で唯一特別な存在、眩しすぎる家庭だった。
でも相変わらず借金の取り立てに行く家庭は、俺の家族と同じ欲望に塗れた汚い人間ばかり。
そのうち眩しすぎるあの家族の記憶は、その他大勢の汚い人間によって光を遮断していった。
仕事を始めて2年余り、実力社会のこの世界は俺に合っていた。
若いヤツはバカばっかり、俺より上のヤツは現状に満足し向上心がないヤツばっか。
寝る暇も惜しんで勉強したんだ。
そんなヤツに俺は負けるはずがない。
そして夜のご奉仕のお陰もあり、波風を立てることなく地位を確固たるものに出来た。
そんな俺に社長は新たに作る会社を任せてくれるって言ってくれた。
他の会社と同様、表向きは『金融会社』でもメインの商売は『売り専』
俺は時々、社長の指示を受け『売り専』をさせられていた。
財のある者、権力のある者は『普通』では満足できない。
それを社長はよく知っていた。
警察などに目を付けられそうな時、俺を差し出して接待したんだ。
裏の繋がりを確固たるものにするために……
ある日社長は、俺の身体は人を虜のする力があると教えてくれた。
だから俺を手放すつもりはないと。
そしてこれからは簡単に股を開くなと社長に告げられた。
その身体を自分が必要な人を落とす武器にしろと……
社長の命令と新たなペットの存在が俺の代わりをしてくれて、下っ端に抱かれることは無くなった。
正直、仕事では社長の次に権力があって偉そうに指示を出しているのに夜にはそいつらに鳴かされる。
パワーバランスが変でやりにくかった。
ついに……全ての準備は整った。
社長、素敵な人脈をありがとう。
ねぇ、知ってる?
カマキリのメスって交尾後に、オスを食べちゃうって話。