数珠つなぎ
第1章 あなたを救いたい
「ニ…ノ?」
優しい声と共に手が俺の顔に伸びてきて頬を包む。
そして指の腹で優しく俺の涙を拭ってくれた。
「ごめん……今日、ご飯行けないや」
この状況から逃げたくて、慌てて智から離れてドアへと向かう。
智に今の汚い、欲望だけの俺の姿を見せたくない。
しかしあと一歩のところで腕を掴まれて引っ張られると、握ろうとしたドアノブが遠ざかる。
そして智はバンっと勢いよくドアを閉めてなぜか鍵をかけた。
「何で……鍵、かけるの?」
智の行動が俺には全く理解できない俺。
「ニノと2人っきりになりたかったから」
「…えっ?」
さっき俺がした事は智は気づいてないみたい。
そしてなぜか智は嬉しそうに笑っていて、綺麗な瞳はまっすぐに俺を見つめてた。
俺は思わず、その瞳から目を逸らした。
すべて見透かされてしまいそうで……
その瞳に吸い込まれそうで……
俺の欲望が再び沸き上がりそうで……
「ねぇ、俺を見て?」
目線を落とした先に智の足を捉えると、頬を包まれ上を向かされた。
「ニノ」
今までにない至近距離に智の顔がある。
丸顔の優しい輪郭
少し垂れてるのにキリっとした眉毛
綺麗な瞳を際立たせる長い睫
スーッと通った鼻筋
そしてぽってりとした唇
俺は導かれるように智の顔に手を伸ばし、指を唇に這わせた。
しっとり柔らかい感触が脳へと伝わっていく。
もっと触れたい……
そう思ったら、気持ちも身体も止めることなんてできない。
顔が勝手に唇に近づいてく。
あっという間に重なる唇。
指より柔らかく感じた唇の感触。
一度味わったら、次がまた欲しくなる。
もっと先を、味わいたい……
優しい声と共に手が俺の顔に伸びてきて頬を包む。
そして指の腹で優しく俺の涙を拭ってくれた。
「ごめん……今日、ご飯行けないや」
この状況から逃げたくて、慌てて智から離れてドアへと向かう。
智に今の汚い、欲望だけの俺の姿を見せたくない。
しかしあと一歩のところで腕を掴まれて引っ張られると、握ろうとしたドアノブが遠ざかる。
そして智はバンっと勢いよくドアを閉めてなぜか鍵をかけた。
「何で……鍵、かけるの?」
智の行動が俺には全く理解できない俺。
「ニノと2人っきりになりたかったから」
「…えっ?」
さっき俺がした事は智は気づいてないみたい。
そしてなぜか智は嬉しそうに笑っていて、綺麗な瞳はまっすぐに俺を見つめてた。
俺は思わず、その瞳から目を逸らした。
すべて見透かされてしまいそうで……
その瞳に吸い込まれそうで……
俺の欲望が再び沸き上がりそうで……
「ねぇ、俺を見て?」
目線を落とした先に智の足を捉えると、頬を包まれ上を向かされた。
「ニノ」
今までにない至近距離に智の顔がある。
丸顔の優しい輪郭
少し垂れてるのにキリっとした眉毛
綺麗な瞳を際立たせる長い睫
スーッと通った鼻筋
そしてぽってりとした唇
俺は導かれるように智の顔に手を伸ばし、指を唇に這わせた。
しっとり柔らかい感触が脳へと伝わっていく。
もっと触れたい……
そう思ったら、気持ちも身体も止めることなんてできない。
顔が勝手に唇に近づいてく。
あっという間に重なる唇。
指より柔らかく感じた唇の感触。
一度味わったら、次がまた欲しくなる。
もっと先を、味わいたい……