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数珠つなぎ

第6章 僕らは離れない

【和也side】

俺の与える快感に反応してくれる。

俺の身体、そして何より俺の愛を求めて、智のモノが反り立ち蜜を垂らす。


嬉しいはずなのに、毎回思う。


今日は何人に智は触られたんだろう。

今日は何人に智は舐められたんだろう。

今日は何回、熱を吐き出したんだろう。


わかっていたはずなのに……

考えるだけで嫉妬に狂いそうになる。


でも、今は智を愛することだけを考える。


だって、智は俺を求めてくれる。

だから俺はそれに応える。


智のモノに舌を絡めると質量を増し、蜜が口の中に広がっていく。


俺にとっては幸せの味。


もっと味わいたくて、手で扱きながら先端を口内で思い切り吸い上げる。

「ああっ、出る…っ」

身体が弓なりに反れ、俺にとっての歓喜の叫びを智があげる。

俺の口内に広がる智の熱。

智が呼吸を整えると、ゆっくりと上半身を起き上がらせる。

「和也、口開けて?」

ゆっくりと口を開けると智の細く長い指が俺の口内に侵入し動き回る。


この後の情事が口の中で再現され、それだけで身体が熱くなる。

するりと指が口内から出れば、そこに絡まる智の熱。


俺はベッドに寝転がり、自ら脚を割り開き智を誘う。



今度は俺が智の愛を求める。



「はぁ…あぁ、んっ…」

円を書くように蕾の周りを指に絡みついた智の熱で解していく。

でも、決定的な刺激じゃない。

だから智の指が中に欲しくて、自分でもわかるくらい蕾がヒクつく。

その瞬間、ぷすりと指が俺の中に入った。

「ああっ…さと、んっ、もっと…」


優しい刺激じゃ物足りなくて、さっきの口内の指の動きを求める。


中を押し広げるように智の指が動き、受け入れる準備が整う。

「んあっ、そこっ…いやっ」

言葉とは反対に、俺のモノは嬉しそうに蜜を垂らし蕾へと流れる。


智の熱と俺の蜜。


互いを欲する証がひとつになり、俺の中で智の指によって
厭らしい愛の音を奏でてる。


そして、智の指が抜かれた。


今度は膝裏に手を回して、脚を大きく広げる。

「智……きて?」


俺の中で気持ちよくなって?



今日も智を愛するから……


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