
数珠つなぎ
第6章 僕らは離れない
【雅紀side】
今日もバイトを終え、潤より先に帰宅の途につく。
潤と同じ日に仕事でも、一緒に出勤することは無い。
潤と同じ日に仕事でも、一緒に退社することは無い。
潤は俺より先に家を出て、潤は俺より遅く帰ってくる。
家を一歩出たら潤は、俺の恋人じゃなくて櫻井の恋人。
『恋人』という表現があってるのか?
ただの玩具?
性欲の吐き出し口?
櫻井にとって潤はどんな存在なんだ?
でも一つだけわかっている事。
今日も潤と櫻井は社長室で身体を重ねていた。
俺と潤が出勤している日で、身体を重ねない日なんて一日もない。
それもいつも同じタイミング。
俺が休憩する時間。
客の来店の関係もあるから、休憩の時間はバラバラで櫻井が出勤時に教えてくれる。
時間が来ると俺は休憩室に向かう。
その時に潤と櫻井が身体を重ねてること嫌でもわかる。
最初は偶然だって思ってた。
でもそれは必然だった。
いつも少しだけ開いている扉、漏れる灯。
そして潤の艶めかしい声。
最初は聞こえた瞬間、居ても立っても居られないくて休憩室へ逃げ込んだ。
聞いた事のない声。
俺を抱く潤は優しくて、男らしい。
引き締まった身体に包まれ、翻弄され、快感に俺は溺れる。
何よりも俺は潤に愛されていた。
俺だけが知っている潤の姿。
潤と櫻井の関係を知らなかった訳じゃない。
店に俺が潜入する時点で、覚悟していた。
もちろん潤自身も。
でも俺が想像していたものは幼稚過ぎた。
最初はぼんやりとしてピントが合わない2人の絡む姿が、漏れ聞こえる声によってどんどんリアルに変わる。
それが何度も繰り返され、より鮮明にしていく。
想像したくないのに、想像してしまう。
知りたくないのに、知りたくなる。
相反する2つの気持ちが、俺の心と身体を大きく変化させた。
今日もバイトを終え、潤より先に帰宅の途につく。
潤と同じ日に仕事でも、一緒に出勤することは無い。
潤と同じ日に仕事でも、一緒に退社することは無い。
潤は俺より先に家を出て、潤は俺より遅く帰ってくる。
家を一歩出たら潤は、俺の恋人じゃなくて櫻井の恋人。
『恋人』という表現があってるのか?
ただの玩具?
性欲の吐き出し口?
櫻井にとって潤はどんな存在なんだ?
でも一つだけわかっている事。
今日も潤と櫻井は社長室で身体を重ねていた。
俺と潤が出勤している日で、身体を重ねない日なんて一日もない。
それもいつも同じタイミング。
俺が休憩する時間。
客の来店の関係もあるから、休憩の時間はバラバラで櫻井が出勤時に教えてくれる。
時間が来ると俺は休憩室に向かう。
その時に潤と櫻井が身体を重ねてること嫌でもわかる。
最初は偶然だって思ってた。
でもそれは必然だった。
いつも少しだけ開いている扉、漏れる灯。
そして潤の艶めかしい声。
最初は聞こえた瞬間、居ても立っても居られないくて休憩室へ逃げ込んだ。
聞いた事のない声。
俺を抱く潤は優しくて、男らしい。
引き締まった身体に包まれ、翻弄され、快感に俺は溺れる。
何よりも俺は潤に愛されていた。
俺だけが知っている潤の姿。
潤と櫻井の関係を知らなかった訳じゃない。
店に俺が潜入する時点で、覚悟していた。
もちろん潤自身も。
でも俺が想像していたものは幼稚過ぎた。
最初はぼんやりとしてピントが合わない2人の絡む姿が、漏れ聞こえる声によってどんどんリアルに変わる。
それが何度も繰り返され、より鮮明にしていく。
想像したくないのに、想像してしまう。
知りたくないのに、知りたくなる。
相反する2つの気持ちが、俺の心と身体を大きく変化させた。
