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様子見てキスできるなんて、よっぽど場数踏んでる奴の言葉だぞ!?

温め終わった皿を持ち、席に戻った。

「そもそも何回かデートした子じゃないと、あんな席用意しないし」

拓海は酔いが回ってきたのか、いつもより上機嫌で話してくる。

「雰囲気で持ち込める相手だった…のか？」

「ん？」

「元カノ」

「あぁ…そうだなぁ…いけたんじゃないかな」

さらりと言い切るから、無性に悔しくて…

「拓海はさ、何でそんな簡単に彼女出来んの？」

俺も酔っぱらってきたのかな。

普段ならこういう話、拓海にはしないのに。

「顔か？やっぱ顔なのか!?」

恨み節を拓海に言ったって仕方ないって分かってるのに、ウザい絡み方をしてしまう。

「何だよ。どうしたんだよ」

「いーよなぁ。元々のツクリのいい奴は」

「そりゃあどうも」

俺の絡みに苦笑いを浮かべつつも、スマートにかわしやがった！

くっそぉ!!面白くねーなぁ!!

顔も頭脳も上クラス。

こいつの弱点って、何なんだ!?