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同居人は教えたがりな奉仕者

第5章 行き過ぎな実践

それ?

拓海が指差してるのは…俺の足?

「何が」

言いかけた途端、太ももをつうっ…と滴が垂れていった。

「うわっ!!」

「ほら。いった通り」

拓海は焦る俺を見て、ニヤニヤ笑ってる。

「うっ…うっせぇぞ!!誰のせいだよ!?」

そもそも論を繰り広げたら、俺の責任じゃないのは誰の目にも明らかだろ!?

「悪い悪い。俺のせいだもんな」

その言い方…っ!!

悪いなんてこれっぽっちも思ってないだろ!?

「おま…っ!!笑ってんじゃねぇ!!」

話せば話すほど墓穴を掘っている気になって、顔が赤くなってしまう。

ヤバい。

とにかく、この状況をどうにかしないと!!

「とりあえず、風呂行けって」

「風呂!?」

「おー。でないと洗えないだろ?」

「あー…ま、そう、だな」

びびった。

風呂に入るって…一瞬、その後があるのかと想像しちまった。

けど…純粋に、汚れを落としてこいって意味だよな。

……助かった。

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