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同居人は教えたがりな奉仕者

第5章 行き過ぎな実践

「はぁ?」

拓海はあきれたような声を出した。

「今んとこ、彼女しかいたことないけど?」

「そ…うなんだ」

確かに拓海の話や実際見かけたのは女の子ばっかりで、男と付き合ってるなんて聞いたこともない。

「でも…だったら何でこんなに普通な態度なんだよ!?」

つい声を荒らげてしまうと、拓海はぷっと吹き出して

「だから、実践って言ったじゃん?」

そういってニヤニヤ笑いやがった!

「だからって…ここまでするか!?」

しかも、俺が童貞だって知ってて!

馬鹿にするのもいい加減にしろよ!?

すると拓海は俺を見て、眉を下げて苦笑いを浮かべた。

「俺さ、昔っから泣き顔に弱いんだよな」

「へ?」

「翼さ、泣きながら気持ち良さそうにしてたじゃん?」

「な…っ!!」

拓海の指摘に、体温が急上昇した!

あっ、あれは!

気持ちよくて泣いたんじゃなくて!!

むしろ、どうしたらいいかパニックになって泣いてしまったと言うか…

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