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同居人は教えたがりな奉仕者

第1章 同居人

大学卒業まで住み続けるつもりだったから、この話には心底驚いた。

「1年くらいで建て替えられるだろうから、それから戻って来てもらってもいいんだけど…家賃は上がるからね?何せ新築なんだから」

強欲ババアめ!!

「分かったよ!!引っ越しするさ!!」

そう啖呵を切って、 物件探しをしたものの…

どこもかしこも高い!!

とても今の家賃に折り合う物件はなくて…

つい、ゼミで愚痴ったんだ。

そしたら拓海が言ったんだ。

「ならさ、一緒に住まない?」

「何で!?」

そりゃあそうだろう?

拓海とは顔見知り程度で…一緒に住むほど仲良くないじゃん!?

「俺、姉貴と暮らしてたんだけど、結婚して出てって部屋空いてるから」

「え…でもなぁ…」

「家賃も折半でいいし」

家賃、って言葉にピクリと耳が動いた。

「え…いくら?」

拓海が提示した金額は、今の俺の家賃の5000円増しだった。

だけどそれでも物件探しした金額に比べたら格安で。

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