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僕らの青春は始まったばかり

第9章 偽

今日の俺はすごく機嫌がいい

昨日初めて彼女とヤれたから

朝からニヤニヤが止まらなかった


「なんでそんなにニヤニヤしてるの?」

俺は顔を上げて彼女の目をまっすぐ見て言う

「だって昨日やっとやれたし、いった時の顔をめっちゃ可愛かった〜」

そう言うと、彼女は顔を赤らめてそっぽを向いてしまった

「ごめんごめん、てか、朝ごはん何?」

「あー、えっとパンと目玉焼きとサラダとぶどう」

彼女が1度キッチンの奥へと行く
それから湯気の出ている卵焼き、綺麗な色のサラダ、洗ったばかりで水がまだ少しついているぶどうを持ってきた

「やったー」

俺はソファーをぴょんっとまたいでテーブルの椅子に座る

彼女がちゃんと席に着いたのを確認すると「いただきます」
と言って食べ始めた

「美味しいー」

そんなことを言う俺を彼女は優しくみつめる

ブーブーとスマホがなった

俺のスマホだ、、

「大丈夫?」

「あ、うん」

ちらっと確認すると父からだった

メールのフォルダを恐る恐る開く

『どうして昨日家にいなかったんだ?!今日はちゃんと帰ってこい 後で分かってるだろうな 』

ゴクリと喉がなる

さっきまで食べてたパンの味が口の中から消える

かおが強ばる

「どした?」

彼女が不安そうにこっちを見る

俺は直ぐにスマホを切って

「ううん!なんでもない」

と偽りの笑みを浮かべて笑った

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