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僕らの青春は始まったばかり

第10章 記憶

ー当日ー

伊坂のマンションの前で僕は車の中に曲を流しながら待っていた


コンコンと、窓を叩かれる
見ると、いつもより少し軽めで爽やかで優しい服装の伊坂がいた

「あいてるよー」
僕がそう言うと伊坂は、いつもみたいにヒョイッと車に乗り込む

「おはよせんせい」

「おは、んっ、、」
伊坂はゆっくりと僕にキスをした

でも直ぐにパッと唇を離す

「ごめん先生が可愛すぎて」
伊坂はそう言ってニヤッとした

「いきなりっ、、やんなよそういう事っ、、」

恥ずかしくてどうすればいいか分からずただ伊坂を見ないようにして車をゆっくりと発進させる

「ごめーん 発情しちゃった?」
伊坂はふざけたように言いながらシートベルトをつける

「別にしてないしっ!」

「フェスが終わったらヤる?」

いいの? と、言いそうになりかけて口を閉じる
ダメだっ、今いいの?って言ってしまったらまたいじられるような気がする、、、

「体力があったらね、」
と適当に返事した

「NO じゃないってことはやっぱやって欲しいんだ」

「大人をからかうなよっ、、、」

「ちょっとしか年齢変わらないじゃん?」

伊坂はそう言って嬉しそうに笑う

話してることはいつもと変わらないけれど、身振り手振りや笑顔が多いことからきっと今日のフェスを楽しみにしてたことが分かる

僕もそれにつられて少し笑顔になる

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