
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第7章 幸せな夜
「寄らないで、ください…」
あたしは急いで彼から離れ、洗面所を出るとバッグを手に取り、逃げるように玄関を飛び出した。
「優依さま?」
三坂さんの声がしたけれど、あたしは振り向かずにお屋敷を出た。
わかってる。
自分から彼を求めたことは事実だ。
走って走って、しばらくすると立ち止まって荒い呼吸を繰り返した。
晃くんにどんな顔をして会えばいいの…?
自業自得。
心が、バラバラになりそう。
晃くんと、別れたほうがいいのかな…
あたし、汚い…
こんな状態で晃くんと一緒にいるのはよくない。
また、涙が出そうになった。
それをぐっと堪える。
ただ、平穏に暮らしたいだけなのに。
学校に行きたくない。
でも、逃げちゃダメ。
あたしは重い足をようやく上げて学校へ行った。
そこはいつものクラス。
みんなあたしの存在はあまり気にしていない。
あたしは自分の席に座る。
「おはよう」
勇気を出して前の席の女の子に声をかける。
すると彼女は振り返って「おはよ」と返してくれた。
晃くんのおかげで、あたしは少しずつ身近な子と話せるようになっていた。
まだ、仲良しの女友達はできないけれど。
「優依ちゃん、おはよう」
ビクッ…
晃くんだ。
あたしは急いで彼から離れ、洗面所を出るとバッグを手に取り、逃げるように玄関を飛び出した。
「優依さま?」
三坂さんの声がしたけれど、あたしは振り向かずにお屋敷を出た。
わかってる。
自分から彼を求めたことは事実だ。
走って走って、しばらくすると立ち止まって荒い呼吸を繰り返した。
晃くんにどんな顔をして会えばいいの…?
自業自得。
心が、バラバラになりそう。
晃くんと、別れたほうがいいのかな…
あたし、汚い…
こんな状態で晃くんと一緒にいるのはよくない。
また、涙が出そうになった。
それをぐっと堪える。
ただ、平穏に暮らしたいだけなのに。
学校に行きたくない。
でも、逃げちゃダメ。
あたしは重い足をようやく上げて学校へ行った。
そこはいつものクラス。
みんなあたしの存在はあまり気にしていない。
あたしは自分の席に座る。
「おはよう」
勇気を出して前の席の女の子に声をかける。
すると彼女は振り返って「おはよ」と返してくれた。
晃くんのおかげで、あたしは少しずつ身近な子と話せるようになっていた。
まだ、仲良しの女友達はできないけれど。
「優依ちゃん、おはよう」
ビクッ…
晃くんだ。
