
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第7章 幸せな夜
やっぱり、あんなのダメ。
好きでもない人とあんなこと、しちゃダメだ。
どうしたらあたしは志桜さんから逃げられるんだろう。
逃げる…?
あのお屋敷にいる限り逃げられない。
でも、ひとりで生活できる能力もない。
話し合うしかない。
きちんと向き合って、志桜さんと話をするんだ。
あたしの気持ちをしっかりと伝えなきゃ。
彼がすんなりと聞き入れてくれるとは思えないけれど。
この日、あたしは夕食の時間まで部屋で過ごしていたのだけど、ずっと緊張していた。
今夜時間を見つけて彼と話し合いを…
でも、また流されてしまったら?
あたしは首を横に振った。
ダメ。しっかりしなきゃ。
コンコン…
ビクッ…
「優依さま、食事の時間ですよ」
三坂さんだ。
「あ、ごめんなさい。すぐに行きます」
ドキドキしながらダイニングルームへ行くと、あたしと悠樹くんの食事しか用意がされていなかった。
「あ、の…志桜さんは?」
「本日から出張へお出かけでございます」
三坂さんはそう言いながらあたしのお茶を淹れてくれた。
「そうですか」
ちょっと、ほっとした。
けど、問題を先延ばしにしただけ。
「あまり無理をされてお体に障るようなことにでもなったら…」
え…?
好きでもない人とあんなこと、しちゃダメだ。
どうしたらあたしは志桜さんから逃げられるんだろう。
逃げる…?
あのお屋敷にいる限り逃げられない。
でも、ひとりで生活できる能力もない。
話し合うしかない。
きちんと向き合って、志桜さんと話をするんだ。
あたしの気持ちをしっかりと伝えなきゃ。
彼がすんなりと聞き入れてくれるとは思えないけれど。
この日、あたしは夕食の時間まで部屋で過ごしていたのだけど、ずっと緊張していた。
今夜時間を見つけて彼と話し合いを…
でも、また流されてしまったら?
あたしは首を横に振った。
ダメ。しっかりしなきゃ。
コンコン…
ビクッ…
「優依さま、食事の時間ですよ」
三坂さんだ。
「あ、ごめんなさい。すぐに行きます」
ドキドキしながらダイニングルームへ行くと、あたしと悠樹くんの食事しか用意がされていなかった。
「あ、の…志桜さんは?」
「本日から出張へお出かけでございます」
三坂さんはそう言いながらあたしのお茶を淹れてくれた。
「そうですか」
ちょっと、ほっとした。
けど、問題を先延ばしにしただけ。
「あまり無理をされてお体に障るようなことにでもなったら…」
え…?
