
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第7章 幸せな夜
がちゃり…
帰宅して玄関の扉を開けると、お手伝いさんが二人、忙しそうに動き回っていた。
「あら、優依さんお帰りなさい。まだ支度中なので少しお部屋でお待ちくださいね」
お手伝いさんの女性があたしに困った顔で話しかけた。
「何をしてるんですか?」
「それは内緒です。優依さんはお部屋にいてください。支度が整いましたら三坂がお迎えに行きますから!」
女性にそう言われて、あたしはよくわからないけれど自分の部屋へと戻った。
ドアを閉めるとしばらく立ったまま、さっきのことを思い出して頬が熱くなった。
ドアに背中を預けて、あたしは首元のネックレスに触れた。
「嬉しい」
コンコン…
ビクッとして慌ててドアから離れる。
三坂さんかなと思い、ドアを開けた。
「優依」
ビクッ!
「あ、志桜さん…今日は、早いんですね」
「優依の誕生日だからね」
穏やかに微笑む彼の表情がいつも以上に怖くなった。
「えと…なんですか?」
志桜さんはゆっくりと部屋の中に入ってくると、静かにドアを閉めた。
なんで…?
ドクン、ドクン、ドクン…
足が震える。
「この前買ったドレス、着てくれる?」
「え…」
「せっかくだから、父も君のドレス姿が見たいだろうしね」
「あ…」
おじさまは今日早くお帰りになるんだっけ。
ということは、今夜はみんなで食事をするから早めに支度をしていたのかな。
「優依、僕が着せてあげる」
帰宅して玄関の扉を開けると、お手伝いさんが二人、忙しそうに動き回っていた。
「あら、優依さんお帰りなさい。まだ支度中なので少しお部屋でお待ちくださいね」
お手伝いさんの女性があたしに困った顔で話しかけた。
「何をしてるんですか?」
「それは内緒です。優依さんはお部屋にいてください。支度が整いましたら三坂がお迎えに行きますから!」
女性にそう言われて、あたしはよくわからないけれど自分の部屋へと戻った。
ドアを閉めるとしばらく立ったまま、さっきのことを思い出して頬が熱くなった。
ドアに背中を預けて、あたしは首元のネックレスに触れた。
「嬉しい」
コンコン…
ビクッとして慌ててドアから離れる。
三坂さんかなと思い、ドアを開けた。
「優依」
ビクッ!
「あ、志桜さん…今日は、早いんですね」
「優依の誕生日だからね」
穏やかに微笑む彼の表情がいつも以上に怖くなった。
「えと…なんですか?」
志桜さんはゆっくりと部屋の中に入ってくると、静かにドアを閉めた。
なんで…?
ドクン、ドクン、ドクン…
足が震える。
「この前買ったドレス、着てくれる?」
「え…」
「せっかくだから、父も君のドレス姿が見たいだろうしね」
「あ…」
おじさまは今日早くお帰りになるんだっけ。
ということは、今夜はみんなで食事をするから早めに支度をしていたのかな。
「優依、僕が着せてあげる」
