
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第7章 幸せな夜
「そうだ、優依。お前もそう思うだろう?」
おじさまが急にあたしに話を振ってきたのでびっくりして肩が震えた。
「え、えっと…」
「お前に相手がいるというのに、この家の長子は困ったものだ。優依、お前からも言ってやってくれ」
え?そんな…
あたしにそんなこと言われても困る。
目を合わせられないけれど、志桜さんが怖い。
「そ、そうですね。いいと思います」
恐る恐るそう言った。
そうだ。志桜さんに恋人ができれば、あたしにあんなことをしなくなるかもしれない。
「い、いい話だと思います。素敵。ねえ、悠樹くん?」
あたしは悠樹くんに同意を求めた。
「俺に訊くなよ。まあでも、さっさと結婚すれば?」
悠樹くんは適当にそう言って、スマホでゲームを始めた。
誕生日会の後、あたしはリビングで悠樹くんとゲームをした。
だけど、どうしてもうまくできなくて、悠樹くんに呆れられてしまう。
「お前、弱すぎ」
「ごめんね」
「ていうかレベル上げしろよ。そんな弱いキャラで勝てるわけねえだろ」
「わかってるんだけど、うまくできなくて」
本当はあたしの心は他所へあった。
さっきの志桜さんのお見合いのことが気になっている。
「ねえ、志桜さんが結婚したらお嫁さんもこのおうちに住むのかなあ?」
「は?冗談じゃねえよ。出ていくだろ」
悠樹くんは嫌そうな顔であたしを見る。
おじさまが急にあたしに話を振ってきたのでびっくりして肩が震えた。
「え、えっと…」
「お前に相手がいるというのに、この家の長子は困ったものだ。優依、お前からも言ってやってくれ」
え?そんな…
あたしにそんなこと言われても困る。
目を合わせられないけれど、志桜さんが怖い。
「そ、そうですね。いいと思います」
恐る恐るそう言った。
そうだ。志桜さんに恋人ができれば、あたしにあんなことをしなくなるかもしれない。
「い、いい話だと思います。素敵。ねえ、悠樹くん?」
あたしは悠樹くんに同意を求めた。
「俺に訊くなよ。まあでも、さっさと結婚すれば?」
悠樹くんは適当にそう言って、スマホでゲームを始めた。
誕生日会の後、あたしはリビングで悠樹くんとゲームをした。
だけど、どうしてもうまくできなくて、悠樹くんに呆れられてしまう。
「お前、弱すぎ」
「ごめんね」
「ていうかレベル上げしろよ。そんな弱いキャラで勝てるわけねえだろ」
「わかってるんだけど、うまくできなくて」
本当はあたしの心は他所へあった。
さっきの志桜さんのお見合いのことが気になっている。
「ねえ、志桜さんが結婚したらお嫁さんもこのおうちに住むのかなあ?」
「は?冗談じゃねえよ。出ていくだろ」
悠樹くんは嫌そうな顔であたしを見る。
