
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第9章 彼氏だけど…
「晃くんに迷惑かけちゃうよ」
「別にいいよ。ぜんぜん迷惑じゃないし。それとも優依ちゃんが俺と別れたいわけ?」
「え…」
何て言えばいい?
もう誤魔化すことなんてできない。
だけど本当のことは言えない。
だから…
「あたし…実は、好きな人が…できたの」
嘘をついてしまった。
「え…」
さすがに晃くんは驚いたようだ。
「ごめんなさい!」
あたしは深く頭を下げる。
「ごめん、ちょっと考えさせてもらっていい?」
「え?」
「急に他に好きな奴ができたから別れるって言われても、受けとめられないよ」
「そうだよね…ごめん。ごめんなさい」
あたしのせいで晃くんを傷つけてしまった。
あたしが、志桜さんとの関係を選んでしまったから。
恋人でもない彼との関係を。
「今日はもう帰ろうか」
「うん」
あたしたちは最寄駅まで一緒に帰る。
晃くんは電車に乗るけど、あたしは駅の前で迎えを待つことになった。
「優依ちゃん、よく考えてみて。俺と本当に別れたいのか。別れていいのか」
晃くんは妙な言い方をしたけれど、あたしは罪悪感のせいかあまり気にならなかった。
本当は平穏にこのままお付き合いがしたかった。
晃くんのことは本当に好き。
だけど、あたしは…
あたしの体はあなた以外の人を求めているの。
これは浮気なんだ。
いくら心がそこになくても、これはいけないことだから。
「別にいいよ。ぜんぜん迷惑じゃないし。それとも優依ちゃんが俺と別れたいわけ?」
「え…」
何て言えばいい?
もう誤魔化すことなんてできない。
だけど本当のことは言えない。
だから…
「あたし…実は、好きな人が…できたの」
嘘をついてしまった。
「え…」
さすがに晃くんは驚いたようだ。
「ごめんなさい!」
あたしは深く頭を下げる。
「ごめん、ちょっと考えさせてもらっていい?」
「え?」
「急に他に好きな奴ができたから別れるって言われても、受けとめられないよ」
「そうだよね…ごめん。ごめんなさい」
あたしのせいで晃くんを傷つけてしまった。
あたしが、志桜さんとの関係を選んでしまったから。
恋人でもない彼との関係を。
「今日はもう帰ろうか」
「うん」
あたしたちは最寄駅まで一緒に帰る。
晃くんは電車に乗るけど、あたしは駅の前で迎えを待つことになった。
「優依ちゃん、よく考えてみて。俺と本当に別れたいのか。別れていいのか」
晃くんは妙な言い方をしたけれど、あたしは罪悪感のせいかあまり気にならなかった。
本当は平穏にこのままお付き合いがしたかった。
晃くんのことは本当に好き。
だけど、あたしは…
あたしの体はあなた以外の人を求めているの。
これは浮気なんだ。
いくら心がそこになくても、これはいけないことだから。
