
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第9章 彼氏だけど…
「放課後、ちょっと話がしたいんだけどいいかな?」
ドキッ…
昨日のことだよね。
こういうことってちゃんとしなきゃいけないから。
「うん、わかった」
話し合おう。
そう思ったのに…
思わぬことになってしまった。
放課後、晃くんと文芸部の部室を訪れた。
相変わらず誰もいない教室。
あたしが中に入ると、晃くんは扉をきっちりと閉めた。
「ここ、誰も来ないからさ。邪魔されることもないね」
晃くんが笑って言った。
「そう、だね…」
別れ話をするにはちょうどいい場所なのかもしれない。
なんて思っていたのは、あたしだけだった。
「優依ちゃん、俺とまだ別れたいと思ってる?」
ドクン…
「う、ん…ごめんなさい」
「へえ、そう」
晃くんがあたしに近づいてきた。
「でも俺、やっぱり別れないよ」
「え…」
晃くんはあたしの肩に手を置いて顔を近づけてくる。
「君が初めてだって言うから、俺すっげえ我慢してたんだよ。それなのに一度もヤらせてくれずに別れるのって卑怯だと思わない?」
ドクン…
「そ、それは…」
目の前がくらりとして足が震えた。
「こっちも都合のいい彼氏を演じるの疲れたんだよ」
「つ、都合のいい…彼氏?」
「だってそうだろ?付き合ってんのに俺何もしてないんだから。もうイイ顔すんのやめるわ」
ドクン…
ドキッ…
昨日のことだよね。
こういうことってちゃんとしなきゃいけないから。
「うん、わかった」
話し合おう。
そう思ったのに…
思わぬことになってしまった。
放課後、晃くんと文芸部の部室を訪れた。
相変わらず誰もいない教室。
あたしが中に入ると、晃くんは扉をきっちりと閉めた。
「ここ、誰も来ないからさ。邪魔されることもないね」
晃くんが笑って言った。
「そう、だね…」
別れ話をするにはちょうどいい場所なのかもしれない。
なんて思っていたのは、あたしだけだった。
「優依ちゃん、俺とまだ別れたいと思ってる?」
ドクン…
「う、ん…ごめんなさい」
「へえ、そう」
晃くんがあたしに近づいてきた。
「でも俺、やっぱり別れないよ」
「え…」
晃くんはあたしの肩に手を置いて顔を近づけてくる。
「君が初めてだって言うから、俺すっげえ我慢してたんだよ。それなのに一度もヤらせてくれずに別れるのって卑怯だと思わない?」
ドクン…
「そ、それは…」
目の前がくらりとして足が震えた。
「こっちも都合のいい彼氏を演じるの疲れたんだよ」
「つ、都合のいい…彼氏?」
「だってそうだろ?付き合ってんのに俺何もしてないんだから。もうイイ顔すんのやめるわ」
ドクン…
