
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第9章 彼氏だけど…
晃くんはこんな人だったかな?
もっと優しい人だと思ったのに…
あたしの手が震えている。
すると晃くんはあたしの手をそっと握った。
「大丈夫だよ、優依ちゃん。俺が守ってやるから」
晃くんは先ほどとは別人みたいににっこり笑った。
恐い顔をした後にすぐ優しい笑顔。
ちょっと、怖い。
「じゃあ、俺は帰るから。今夜、必ず電話をすること。勝手に寝ちゃダメだよ」
「う、うん。わかった」
やっぱりさっきの表情が恐くて、あたしは了承してしまった。
晃くんはあたしが家に入るまでずっと庭の外から見ていた。
リビングの窓から外を見ると、晃くんはまだ正門前に立っていた。
彼はしばらくそうしていたけれど、やがて帰ってしまった。
また恐くなって、あたしはリビングの隅っこで座り込んだまま、しばらく動けなかった。
すると、それほどしないうちに悠樹くんが帰ってきた。
「おい」
彼は帰宅するなりリビングにいるあたしに険悪な表情で話しかけてきた。
「お前、さっきの何?」
「え?」
「家の前であんなことすんなよ」
ひやりと背筋に冷たい汗を感じた。
見られていたんだ。
「ご、ごめん」
サイアク…
見られたくなかった。
あんな…
普通じゃないキス。
顔から火が出るほど恥ずかしい。
もっと優しい人だと思ったのに…
あたしの手が震えている。
すると晃くんはあたしの手をそっと握った。
「大丈夫だよ、優依ちゃん。俺が守ってやるから」
晃くんは先ほどとは別人みたいににっこり笑った。
恐い顔をした後にすぐ優しい笑顔。
ちょっと、怖い。
「じゃあ、俺は帰るから。今夜、必ず電話をすること。勝手に寝ちゃダメだよ」
「う、うん。わかった」
やっぱりさっきの表情が恐くて、あたしは了承してしまった。
晃くんはあたしが家に入るまでずっと庭の外から見ていた。
リビングの窓から外を見ると、晃くんはまだ正門前に立っていた。
彼はしばらくそうしていたけれど、やがて帰ってしまった。
また恐くなって、あたしはリビングの隅っこで座り込んだまま、しばらく動けなかった。
すると、それほどしないうちに悠樹くんが帰ってきた。
「おい」
彼は帰宅するなりリビングにいるあたしに険悪な表情で話しかけてきた。
「お前、さっきの何?」
「え?」
「家の前であんなことすんなよ」
ひやりと背筋に冷たい汗を感じた。
見られていたんだ。
「ご、ごめん」
サイアク…
見られたくなかった。
あんな…
普通じゃないキス。
顔から火が出るほど恥ずかしい。
