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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第9章 彼氏だけど…

「あいつ、大丈夫かよ?」



「え…」



悠樹くんは眉をひそめてあたしを見る。



「すっげえ威圧的な発言してたじゃん」



「聞いてたの?」



「それに俺、あいつの妙な噂を聞いたことあるし」



ドキッ…



「妙な、噂…?」



「あいつ、中等部の時に高等部の女を妊娠させて中絶させたって話」



ドクン…



「う、そ…」



「いや、ただの噂だけどさ。ただでさえ、うちの学校の高等部ってヤベー奴らばっかだし、お前気をつけた方がいいよ?」



「う…うん」



「もし嫌なら他の学校に変えてもらえば?」



「え?そんなこと、できるの?」



「親父は反対するだろうけど、兄貴に頼めば協力してくれるんじゃない?」



悠樹くんはそう言い残すと、リビングを出ていった。



胸がドキドキする。



あたし、このまま晃くんの言うとおりにするの?



だけど彼がいなくなったら、あたしは学校に居づらくなってしまう。



でも、毎日…



あんなこと…



下半身がぎゅっと痛くなる。



ぜんぜん、気持ちよくない。



満たされない。



痛い…



それに、虚しい。



あんなの、嫌だ。







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