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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第9章 彼氏だけど…

「学校、行きたくないな」



翌朝、憂鬱な気分で目が覚めた。



昨日のことが鮮明に頭をよぎる。



あたしの下腹部も、晃くんの名残が感じられた。



彼氏に求められるなんて、本当なら幸せなことだと思う。



好きな人だし、そういう行為をするのは自然。



というか、したいって思うのが当たり前なのかな。



だけど…



あたしは虚しくて、心に穴が空いてしまったみたい。



志桜さんの時はすごく嫌だったのに、体はとても満たされていて、彼と抱き合っている間は自分でも抑えられないほどの快感を得られた。



だけど、晃くんは…



まるで、彼はあたしをモノみたいに扱った。



「…断ろう」



毎日なんてできないし、やっぱり彼とこれ以上付き合うのは無理だ。



とりあえず学校にはきちんと行くことにした。



テストも近いし、勉強しないと。



晃くんなら、ちゃんと話せばわかってくれるはず。



そんなの、甘い考えだって、後で思い知ることになった。



その日の放課後、晃くんはあたしを理科準備室へ呼び出した。



「日直だから、明日の授業の準備手伝って」



彼はそう言って、あたしをそこへ連れ込んだんだ。



「や、待って!」



理科準備室へ入ると、晃くんはいきなりあたしの制服の上着を捲り、あたしの胸に吸い付いた。



「優依ちゃん、胸感じやすいね」



「んあぁ…」



理科室ならグラウンド近くで人通りも多いから大丈夫だと思ったのに。



「優依ちゃん、ほら。誰かに見られるよ?」



ドクン…












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