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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第9章 彼氏だけど…

こんなの、彼女って言えるの?



彼はあたしを濡らしてすぐに挿入して、終わったら帰る。



あたしはまるで、晃くんの性欲処理をしているみたい。



虚無感はさらに深まっていく。



帰宅した後、あたしはすぐに洗面所へ行った。



誰もいないことを確認して、素早く洗濯機に制服を入れて回した。



ぼんやりとそれを見ていると、洗面所の扉が開いた。



「何してるの?優依」



ドクン…



「あ、志桜さん…えと、これは…」



「洗濯なんて珍しいね。制服汚れたの?」



なんて言えばいいか悩む。



「ちょっと、転んじゃって」



わかりやすい嘘をついてしまった。



「どこか怪我してない?」



「え?大丈夫です」



「そうか。よかった」



彼はそう言って、あたしの頭を撫でた。



あ…まずい。



胸の奥が焼けるように熱くなる。



視界が緩んで、志桜さんの顔が見えなくなった。



「優依?どうしたの?」



「っく…」



あたしはぼろぼろと涙をこぼしてしまった。



そんなあたしを志桜さんはそっと抱きしめてくれた。



そして彼はあたしの唇にキスをした。



温かくて優しくて、あたしはそれをすんなりと受け入れた。



彼があたしのスカートに手を入れた瞬間、とっさに拒んだ。



「だめ!」



今、触られたらあたし…






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