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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第10章 無理矢理

「少し寝たほうがいいよ」



晃くんはそう言って、あたしに布団をかけてくれた。



「あ、ありがとう」



「俺のことは気にしないで。おやすみ」



「うん」



あたしの良心がズキズキ痛んだ。



なんだか自分が酷いことをしているような気持ちになる。



晃くんはこんなに優しいのに。



あたし、別れるなんて…。



意識がとろんとして、そのまま眠りに入った。



「おやすみ、優依ちゃん」



晃くんがかすかに笑っているような気がした。



そして、どれくらい時間が経ったのかわからないけれど、あたしは体に異変を感じて目を覚ました。



とは言っても、まだ目は開かなくて、体だけが動くような感じだ。



妙な気分だった。



「あ…はぁ…はぁ…んっ、はぁ…」



あたし、呼吸が荒くなってる?



だけど気分が悪いという感じじゃない。



ただ、体が熱くて、汗をかいている。



それに、胸のあたりに変な感触がある。



それに気づいたとき、ビクッと震え上がった。



「や…あ、あぁ…」



胸に軽い振動を感じる。



「な、に…?」



目を開けたら、あたしは裸になっていて、両胸の頂にはテープで何かが固定されていた。



それは規則的に振動を与えるものだった。



「やっ…何コレ…あっ、ダメ…い、や…」



ビクン…




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