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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第10章 無理矢理

「優依ちゃんは俺の嫁になるんだから。嫁は夫の言うことを聞くもんなんだよ。これからは俺の言う通りにしろよ」



「う…っつ…」



痛みと恐怖で体が震える。



晃くんはあたしを叩いた頬をそっと触ってにっこりと笑った。



「痛かったよな。可哀想に。ほら、もう怖くないからな」



彼は別人みたいに優しく微笑む。



「あき、らく…それ…」



暴力だよ、とは言えない。



言ったらまた殴られると思い、委縮した。



「そうそう。大人しくしていれば気持ちいいことしてあげるから」



晃くんはあたしの頬を撫でながらキスをする。



「さあ、言って?俺の嫁になるって」



あたしは口をつぐんだまま、目の前の晃くんを見つめる。



「ほら、言えよ。一生俺のモンになるって、言え!」



ぎゅうっ…



「い、あっ…痛い!」



晃くんはあたしの頬をつねる。



「ほら、言えって」



「あ、あたしは…」



嫌だ。絶対に嫌。



あたしがなかなか言わないせいか、晃くんは苛立ちを顔に表した。



恐ろしい目であたしを見る。



「優依ちゃん、これから調教が必要だね。君みたいに素直じゃない子は毎日お仕置きしなきゃね」



晃くんが手を振り上げた。



殴られるっ!














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