
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第11章 あたたかくて…
本当に、晃くんはもうあたしに近づいてこなかった。
びっくりするくらいの変わり様。
けど、あたしはまたひとりぼっちになるのかな。
それは覚悟していたけれど…
思いがけないことが起こった。
「浅川さん、おはよう」
あたしが教室へ入ったら、となりの席の女の子が話しかけてくれた。
「あ…おはよう」
びっくりして慌てて挨拶を返した。
それから他の女子も少しずつ、あたしに話しかけてくれるようになった。
学校でのあたしの居場所ができた。
少しずつだけど、あたしはクラスの女子と話せるようになった。
仲良くなってから、女子の一人が言った。
「風間くんと仲良かったでしょ?だから近づきにくかったの」
どうやら晃くんは彼女を独占するあまり、他の女子と孤立させていたらしい。
転校してきたあたしはまったく知らず、彼の上辺の優しさに騙されていたんだ。
「ねえ、今度一緒に買い物行かない?」
「カラオケとか歌える?」
「美味しいパンケーキのお店知ってるんだあ」
楽しい。
学校生活ってこんなにキラキラしてたんだ。
あたしはやっと高校生らしい生活を送れるようになった。
お友達とおしゃべりして、勉強を頑張って。
これが普通のあたしの暮らしなんだ。
とても楽しくて幸せ。
だけど…
足りないものを感じていた。
びっくりするくらいの変わり様。
けど、あたしはまたひとりぼっちになるのかな。
それは覚悟していたけれど…
思いがけないことが起こった。
「浅川さん、おはよう」
あたしが教室へ入ったら、となりの席の女の子が話しかけてくれた。
「あ…おはよう」
びっくりして慌てて挨拶を返した。
それから他の女子も少しずつ、あたしに話しかけてくれるようになった。
学校でのあたしの居場所ができた。
少しずつだけど、あたしはクラスの女子と話せるようになった。
仲良くなってから、女子の一人が言った。
「風間くんと仲良かったでしょ?だから近づきにくかったの」
どうやら晃くんは彼女を独占するあまり、他の女子と孤立させていたらしい。
転校してきたあたしはまったく知らず、彼の上辺の優しさに騙されていたんだ。
「ねえ、今度一緒に買い物行かない?」
「カラオケとか歌える?」
「美味しいパンケーキのお店知ってるんだあ」
楽しい。
学校生活ってこんなにキラキラしてたんだ。
あたしはやっと高校生らしい生活を送れるようになった。
お友達とおしゃべりして、勉強を頑張って。
これが普通のあたしの暮らしなんだ。
とても楽しくて幸せ。
だけど…
足りないものを感じていた。
