テキストサイズ

甘い鎖~縛られて溶かされる~

第11章 あたたかくて…

「さあ、優依のほしいものが目の前にあるよ。君の好きなようにしていい」



そんなこと、言われても…



恥ずかしさのあまり、あたしは手に汗をかいた。



「じゃあ、優依がその気になるように手伝ってあげよう」



「え?」



志桜さんはあたしの頬を撫でながら、親指であたしの唇を触った。



「…っん」



「ほら、口を開けて」



僅かな唇のあいだから、彼は親指を挿入した。



「っあ…」



ビクッ…



たったこれだけで、あたしの体が震える。



くちゅ…



彼は親指であたしの舌を絡ませる。



「ん…っふ…」



ゾクゾクゾク…



足りないよ…もっと…



もっとほしいよ…



「んっ…」



あたしは彼の指から離れる。



するとその指先にあたしの唾液がねっとりと付着していた。



「いや…こんなのじゃ、イヤ」



あたしは両手で志桜さんの顔を掴む。



彼は真顔であたしを見ている。



こんな、恥ずかしいこと…



ドキドキしすぎてどうにかなりそう。



「…志桜さん」



あたしは彼の名前を呼んで、彼の唇にキスをした。



ちゅっ…ちゅく…



自分から吸いつくようにキスを繰り返して…



「ん、んん…」



それから、舌で彼の唇を舐めた。



「は、ぁ…」



もっと深いキスがしたいのに、うまくできない。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ