
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第12章 不安になる
「ごめんなさい…たまたま通りかかってしまって…」
志桜さんはあたしの背中に腕をまわした。
「し、おうさ…」
「困った子だなあ。盗み聞きはよくないよ」
「ごめんなさい」
志桜さんはあたしを抱き寄せる。
あ…彼の匂い。心地いい体温。
ドクドクと鳴る心臓の音。
あたしはぎゅっと彼に抱きついた。
「あたし、志桜さんに話があります」
「ん?何?」
「あ、あたしは…」
あなたのことが好き。
「大神くん、どこー?」
ドキッ…!
洗面所の向こうから美鶴さんの声が聞こえた。
ドアを閉めているから見えないけど、もしこんなところを見られたらまずい。
「あ、すみません。あとで…」
離れようとしたら強く抱き寄せられた。
「え?志桜さん…」
「黙って」
彼はあたしを抱いたまま、あたしの耳元でささやいた。
これ、まずいよね。
「大神くん、了承してくれるまであたし帰らないわよ」
美鶴さんの脅すような声が廊下に響く。
「あの…」
志桜さん、戻らないと…
そう言いかけたら、彼はいきなりあたし首筋を舐めた。
「ひっ、あ…」
ビクッ…
「声を出すとまずいよ」
ドクン…
「な、にを…」
「しっ…声を上げちゃダメ」
「だ、って…美鶴さ…んんっ!」
唇を塞がれて声が途切れた。
志桜さんはあたしの背中に腕をまわした。
「し、おうさ…」
「困った子だなあ。盗み聞きはよくないよ」
「ごめんなさい」
志桜さんはあたしを抱き寄せる。
あ…彼の匂い。心地いい体温。
ドクドクと鳴る心臓の音。
あたしはぎゅっと彼に抱きついた。
「あたし、志桜さんに話があります」
「ん?何?」
「あ、あたしは…」
あなたのことが好き。
「大神くん、どこー?」
ドキッ…!
洗面所の向こうから美鶴さんの声が聞こえた。
ドアを閉めているから見えないけど、もしこんなところを見られたらまずい。
「あ、すみません。あとで…」
離れようとしたら強く抱き寄せられた。
「え?志桜さん…」
「黙って」
彼はあたしを抱いたまま、あたしの耳元でささやいた。
これ、まずいよね。
「大神くん、了承してくれるまであたし帰らないわよ」
美鶴さんの脅すような声が廊下に響く。
「あの…」
志桜さん、戻らないと…
そう言いかけたら、彼はいきなりあたし首筋を舐めた。
「ひっ、あ…」
ビクッ…
「声を出すとまずいよ」
ドクン…
「な、にを…」
「しっ…声を上げちゃダメ」
「だ、って…美鶴さ…んんっ!」
唇を塞がれて声が途切れた。
