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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第12章 不安になる

ちゅっ…ちゅく…



「ん、んんっ…」



軽いキスじゃなくて。



室内に響き渡るほどの激しいキス。



あ、どうしよう。



気持ちいいよ…



もし、美鶴さんに見つかったら。



そう思うと余計に気持ちが高ぶってくる。



「ん…はぁ…志桜さ、ん…」



ちゅっ…ちゅっ…



洗面所に響くキスの音。



「大神くーん」



美鶴さんが叫ぶ声。



ごめんなさい。



あたし、美鶴さんにあげない。



「あ…、もっとして…」



あたしは志桜さんに抱きついて自分から舌を絡ませる。



「大神くん、そこにいるの?」



ビクッ!



洗面所の外から美鶴さんの声がした。



どうしよう、バレちゃう。



だけど…



止められない。



あたしたちは彼女の声を無視した。



「大神くん、出てきてよ」



ガチャガチャと洗面所の鍵の音が鳴る。



そんなことに構うことなく、あたしたちはお互いの唇を舐め回し、舌を絡ませて、何度も吸い付くような激しいキスを繰り返した。



「ん…」



声が漏れ出るのを必死で堪えて…



「…は、ぁ…」



熱い吐息と唇が激しく触れ合う音がする。



キモチイイ…



「大神くん、好きなの!」



ドクン…



あたしは志桜さんに体をぴったりとくっつけて、ぎゅっと抱きついた。



イヤよ…



美鶴さん、あなたに彼は渡さない。








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