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「だ、誰なのか知らないけど、あたしに用があるなら、彼女は関係ないから帰してあげて！」



すると男の一人がにやりと笑った。



「こんな旨そうな女を目の前にして逃がすかよ」



ドクン…



まさか…！



「やっ…は、なし、て…」



美咲ちゃんは弱々しい声を出しながら抵抗した。



だけど…



「うるせぇな。黙ってろ」



男にまた布で口を塞がれると、美咲ちゃんは大人しくなった。



「やめて！彼女に乱暴しないで！」



茶髪の男があたしの前に立ち塞がる。



「大人しく来てくれるよな？優依ちゃん」



やだ、こわいよ…



だけど…



「行くわ。だから美咲ちゃんを離して」



あたしを見て笑う茶髪の男はちらっと目を逸らして他の男に合図をした。



すると、美咲ちゃんが急に地面に倒れてしまった。



「美咲ちゃん！」



「おっと、動くな。寝てるだけだ」



あたしは目の前の男を睨んだ。



「卑怯よ！あたしに用があるのにどうして友達まで」



「だからー、せっかく女が二人もいるのに逃がしてたまるかってぇの」



茶髪の男はあたしに腕を引っ張る。



「はなして！」



「いいのか？お前が拒むと彼女、見知らぬ男どもにヤられるぜ？」



ゾク…



美咲ちゃんを、守らなくちゃ。



あたしたちは路地を抜けると男の車で知らない家に連れて行かれた。



大きな家だったけど、誰も住んでいないみたいだった。



あたしたちはその家の地下に連れて行かれた。