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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第14章 幸せ

ちゅっ、ちゅっ…



「ん、う…」



舌を絡ませるキス…



何度しても、いつまでしても、



やめられない。



息が止まるくらい…



激しいキスを、



いっぱいしたい。



「優依…」



「ん…」



「朝食食べたい?それともこのまましよっか」



「う…」



したい…



だけど…



お腹すいちゃった。



「し、したい…」



「ほんと?」



ぐうううぅ…



「あっ…」



「素直だな」



「ち、ちがうもん!ちょっとお腹の調子が…」



「ここの朝食は絶品だよ」



「ほんと?」



「ほら、やっぱりお腹すいてるね」



「う…」



志桜さんの前では誤魔化せない。



シャワーを浴びている間に彼はルームサービスを取ってくれた。



あたしがシャワーから上がったときにはすでにテーブルに朝食が並んでいた。



焼きたてのベーコンエッグやパンの匂い、それにコーヒーの香りがした。



チーズやサラダやフルーツもたくさん。



ケーキもあった。



「朝からこんなに食べられるかなあ」



「優依なら食べられるでしょ」



「あ、あたし、そんなに大食いじゃないもん」



って言ったけど、あたしは全部食べてしまった。



だってすごく美味しいんだもん。




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