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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第14章 幸せ

ちゅっ…



あたしたちは軽い口づけを何度もしながら話す。



「高校は卒業しておいたほうがいいね。通信制でもいいから、できれば大学も行ったほうがいい」



「ン…ん、でも…あたし、お金が…」



「その心配はいらないよ。君は妻になるのだから僕の財産は君のものだ」



「そん、な…あっ…」



ビクン…



志桜さんがあたしのスカートに手を入れて太ももを撫でていく。



「で、も…あたし…そんな頭よくな…」



「ちゃんと勉強しないとおしおきするからね」



「ひうっ…」



彼の指があたしのショーツにめり込んで、そのまま撫でられる。



「あ…志桜さん…んうぅ…!」



今度は深い口づけをされた。



ちゅく、ちゅく…



「ん、ふぅ…」



あ、だめ…何も、考えられなくなる…



ちゅぷ…



舌を絡ませようとしたら、彼があたしから唇を離した。



「志桜さん…?」



「僕がいなくなっても君が生きていけるように、ちゃんと学歴はつけておいてほしい」



「え…」



ドクン…



いなくなったら…



「い、や…いなく、ならないで…」



「大丈夫。財産は君が相続できるようにする。だけど、君は自分で生きていく力も必要だ」



「わかってる。あたし、自分のことはちゃんとする。だけど、志桜さんがいなくなるのは嫌!」



涙が出そうになると、志桜さんがあたしの頭を撫でた。



優しい笑顔で。





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