
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第15章 嫁修業
料理なんてしなくていいって言われたけど、
それでもあたしは何でもできる奥さんになりたくて。
使用人さんと一緒にキッチンで料理をした。
家庭教師の人に立ち居振る舞いのことで怒られている様子を見た悠樹くんがあたしに言った。
「お前、そんな窮屈なことしてまでうちの嫁になりたいの?」
悠樹くんは意外そうな顔。
「うん。だってあたし志桜さんのお嫁さんになりたいもん」
「何であいつ?意味わかんねえ」
「あたしが結婚したら、悠樹くんは本当の弟になるね」
彼はすごく嫌そうな顔をした。
だけど…
「他の女よりマシか」
そう言った。
ちょっとほっとした。
悠樹くんには受け入れてもらえそう。
問題はおじさまだよね。
おじさまはほとんど寝たきりの状態。
あたしは何度か看病に行ったけど、話をしてもらえなかった。
そんなある日、あたしは志桜さんと一緒に知り合いの誕生パーティに招待された。
それも、大神家と深い付き合いのある大金持ちのおうちのパーティ。
あたしはその夜、ドレスを着て髪型とメイクをしてもらって、志桜さんと一緒にパーティに出席した。
会場に着いたとたん、足が震えた。
だって、すごく大きなお屋敷で、
あたしみたいな庶民が来るところじゃないから。
「優依、心配ないよ。僕がついてる」
志桜さんの笑顔に救われる。
「腕を組む?」
「うん」
あたしは彼の腕に掴まってパーティ会場に入った。
それでもあたしは何でもできる奥さんになりたくて。
使用人さんと一緒にキッチンで料理をした。
家庭教師の人に立ち居振る舞いのことで怒られている様子を見た悠樹くんがあたしに言った。
「お前、そんな窮屈なことしてまでうちの嫁になりたいの?」
悠樹くんは意外そうな顔。
「うん。だってあたし志桜さんのお嫁さんになりたいもん」
「何であいつ?意味わかんねえ」
「あたしが結婚したら、悠樹くんは本当の弟になるね」
彼はすごく嫌そうな顔をした。
だけど…
「他の女よりマシか」
そう言った。
ちょっとほっとした。
悠樹くんには受け入れてもらえそう。
問題はおじさまだよね。
おじさまはほとんど寝たきりの状態。
あたしは何度か看病に行ったけど、話をしてもらえなかった。
そんなある日、あたしは志桜さんと一緒に知り合いの誕生パーティに招待された。
それも、大神家と深い付き合いのある大金持ちのおうちのパーティ。
あたしはその夜、ドレスを着て髪型とメイクをしてもらって、志桜さんと一緒にパーティに出席した。
会場に着いたとたん、足が震えた。
だって、すごく大きなお屋敷で、
あたしみたいな庶民が来るところじゃないから。
「優依、心配ないよ。僕がついてる」
志桜さんの笑顔に救われる。
「腕を組む?」
「うん」
あたしは彼の腕に掴まってパーティ会場に入った。
