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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第15章 嫁修業

あたしたちは女主人に挨拶をしてお屋敷を出た。



車の中であたしはずっと無言で俯いていた。



「疲れたでしょ?ごめんね。長居させて」



「違うの…ちょっと…」



「どうしたの?」



こんな弱気なこと言っちゃダメだよね。



「ううん、何でもない。ちょっと緊張してた」



あたしは笑顔で答えた。



志桜さんはチラッとあたしを見て、無言で車を走らせた。



だけど、お屋敷の方向じゃない。



「え?どこ行くの?」



志桜さんは何も言わずに暗い道を進んでいく。



いつの間にか山道を走っていて、着いた場所は夜景の見える丘の上だった。



「わ、すごい」



あたしたちは車の中から町の夜景を見た。



「今日は無理矢理来させてごめんね」



「え?ううん、だって婚約者だし…」



「もう行かなくていいよ」



「でも…」



志桜さんはあたしの背中に腕をまわして抱きよせる。



「僕もああいうところ嫌いなんだ。だから、これで最後にする」



彼はあたしの耳元にキスをした。



「志桜さん…」



「よく頑張ったね。優依、ご褒美あげよう」



「え?」



ちゅっ…



志桜さんはあたしの額や首筋にキスをする。



「志桜さん…」



彼はあたしの唇を舌先で舐める。



「ん…う…」



それから舌を挿入されて、深いキスを繰り返した。









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