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「ぎゃああ！」



おじさまはわざとらしく悲鳴を上げる。



すると部屋の中に使用人が数人駆けつけた。



「旦那様、どうしましたか？」



「優依がわしをぶったぞ！」



駆けつけた人たちがあたしを疑いの目で見る。



「…ごめんなさい」



「優依を閉じ込めておけ。誰にも会わせるな！志桜にも会わせるんじゃない！」



あたしは無理矢理連れられて、物置みたいなところに軟禁されてしまった。



どうしよ…



スマホもないから志桜さんに連絡できない。



でも、きっと、



あたしがいなくなったら探してくれるよね。



おじさまの言葉が頭から離れない。



思い出すと涙が溢れた。



「あ、たし…志桜さんと…兄妹なの…？」



そんな…



かみさま…



あたしたちは、



結ばれてはいけないの？



たくさん泣いて、



疲れて、



あたしはいつの間にか眠っていた。



夜になったのか目が覚めたら部屋の中は真っ暗だった。



照明を探していると、部屋のドアが開いて悠樹くんが入ってきた。



「悠樹くん」



「お前、何オヤジを怒らせてんの？」



あたしは何も言えずに泣いた。



「めんどくせぇな。ほら、食いモン持ってきたぞ」



トレーにパンと野菜スープがある。



「三坂がこっそり持って行けって。なんで俺が…」



あたしは嬉しくなって笑顔で「ありがとう」って言った。