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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第16章 真実

あたしたちは大神家を出て、マンションを借りて二人で生活をすることにした。



「志桜さん、おはよう」



あたしは朝食を作って彼を起こす。



なんだか新婚みたいな気分の生活がはじまった。



「おはよ」



「朝ご飯できてる」



「うん」



二人きりで食べる朝食。



最初はちょっと緊張した。



あたしは不器用だけど、食事は何とか上手にできるから。



「いつも美味しいね」



笑顔でそう言ってくれる彼。



「いってきます」のちゅーとか。



寝る時は手を繋いだり。



幸せな毎日を送った。



それから数か月後、



あたしは高校を卒業し、通信制の大学で勉強しながらアルバイトをして過ごした。



授業料は志桜さんが出してくれたので、あたしはいつかお返しができるようにたくさん働いた。



そして、あたしの19歳の誕生日。



志桜さんが祝ってくれた。



あたしがお願いして、家で過ごすことにした。



高価なレストランも素敵だけど、



あたしは二人きりで過ごしたかった。



というのも、あたしたちは忙しくて最近あまりシていないから。



ずっと一緒にいると飽きちゃうのかなって、



あたしは不安だった。



だけどその夜、とても特別なことが起こったの。






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