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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第17章 一生分の愛

なんて弱気なこと言ってちゃダメだよね。



あたしは自分がすべきことをちゃんとしなきゃ。



だけど、具合はどんどん悪くなるばかりで…



「うう…気持ち悪いよお」



あたしはトイレで吐いてしまった。



明日、バイトだけど休ませてもらうことにした。



頭がグラグラするし、吐き気もすごくて。



それに微熱もある。



やっぱり病院に行かなきゃ。



だけどみんなに心配かけたくないから、



あたしは黙ってその日は一日中寝て過ごすことにした。



眠気はすごかったから、



ベッドに入るとすぐ眠ってしまい、気づいたら夕方になっていた。



薄暗くなった室内で目が覚める。



少し体調がよくなったような気がした。



朝から何も食べてないからお腹がすいちゃった。



ふらふらとキッチンへ行くと、夕食の準備中だった。



香ばしい肉の焼ける匂いがして、あたしはキッチンから逃げるように離れた。



ぜんぜん美味しそうな匂いじゃない!



あたしはトイレに駆け込んでまた吐いた。



気持ち悪い…



無知なあたしでも何となく分かる。



これは病気じゃないんだって。



どうしよう…



志桜さんに言わなきゃ…








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