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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第17章 一生分の愛

何て言おうかな…



びっくりするかなあ?



あたしだってまだ半信半疑だもの。



だけど、あたしたち夫婦だし…



何の問題もないよね。



あ、でも…



ちゃんと調べてからの方がいいかな。



スマホで検索して、



薬局に売ってることを知って、



ひとりでこっそり買いに行った。



初めてだからドキドキしたけど、



トイレで調べてすぐに結果が分かった。



「わ…すごい」



あたしは結果を見て声を上げた。



びっくりしたのと、



嬉しいのとで、



あたしはしばらく震えた。



「すごい…すごいよお」



何度も結果を見てはそう言った。



涙が出てきちゃった。



こんなに幸せでいいのかなあ。



神さま、ありがとう。



あたしはそっとお腹を撫でた。



ここに、いるのかな?



信じられないなあ。



一番に志桜さんに伝えたいから、



あたしは彼を探した。



今日はお屋敷のどこかにいるはず。



いろんなところを探し回って、庭に出てみた。



彼がよく気分転換にいる場所。



綺麗に手入れされた薔薇の花壇。



やっぱり彼はそこにいた。



真っ白の服を着て、赤い薔薇を見つめている姿。



ドキドキしながらあたしは近づいた。



「志桜さん…」



声をかけようとしたら、彼は急に胸を押さえて蹲った。



「え…?」



ドクン…





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