
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第17章 一生分の愛
目の前の光景にびっくりして固まった。
志桜さんはあたしに振り向くこともなく、
蹲ったまま膝を折って、
地面に倒れてしまった。
「し、おう、さん…?」
人って本当に驚いた時は声すら上げられないって本当。
だって、目の前の光景が信じられなくて…
「う、そ…」
ドクンドクンドクンドクン…
「あ…あぁ…」
いやだいやだいやだ!
「志桜さ…」
「兄貴!」
ドンッ…
あたしは背後からぶつけられてよろけた。
志桜さんに真っ先に駆けつけたのは悠樹くんだった。
「兄ちゃん!いやだ!兄ちゃん、兄ちゃーん!」
悠樹くんの泣き叫ぶ声が頭の中に響き渡る。
あたしはようやく体を動かすことができて、悠樹くんの背後から叫んだ。
「志桜さん!今、救急車を…!」
呼吸ができないくらい動転していたけど、
あたしはすぐに救急車を呼んだ。
三坂さんや使用人の人たちが駆けつけて、大騒ぎになった。
やだやだ、助けて。
こんなの、いやだよ。
神さま…
あたしは祈りながら、電話をした。
電話口からいろんな質問をされて、なんて答えたかよく覚えていない。
志桜さんはすぐに大きな病院に運ばれて手術をすることになった。
どうして…
気が動転しすぎて、
あたしは自分の身のことを忘れてしまった。
志桜さんはあたしに振り向くこともなく、
蹲ったまま膝を折って、
地面に倒れてしまった。
「し、おう、さん…?」
人って本当に驚いた時は声すら上げられないって本当。
だって、目の前の光景が信じられなくて…
「う、そ…」
ドクンドクンドクンドクン…
「あ…あぁ…」
いやだいやだいやだ!
「志桜さ…」
「兄貴!」
ドンッ…
あたしは背後からぶつけられてよろけた。
志桜さんに真っ先に駆けつけたのは悠樹くんだった。
「兄ちゃん!いやだ!兄ちゃん、兄ちゃーん!」
悠樹くんの泣き叫ぶ声が頭の中に響き渡る。
あたしはようやく体を動かすことができて、悠樹くんの背後から叫んだ。
「志桜さん!今、救急車を…!」
呼吸ができないくらい動転していたけど、
あたしはすぐに救急車を呼んだ。
三坂さんや使用人の人たちが駆けつけて、大騒ぎになった。
やだやだ、助けて。
こんなの、いやだよ。
神さま…
あたしは祈りながら、電話をした。
電話口からいろんな質問をされて、なんて答えたかよく覚えていない。
志桜さんはすぐに大きな病院に運ばれて手術をすることになった。
どうして…
気が動転しすぎて、
あたしは自分の身のことを忘れてしまった。
