
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第17章 一生分の愛
もうすぐ出産予定日。
そんなとき、おじさまが亡くなった。
大神家は葬儀の準備に追われ、たくさんの会社関係者がやって来て、家の中はてんてこ舞いだった。
あたしもいろいろ手伝った。
結局、志桜さんは自分の父親の死に目には会えなかった。
彼は今でも眠り続けている。
おじさまの遺産相続のことで知らない親戚が家に押し寄せてきた。
あたしはともなく、悠樹くんでさえ会ったことのない親戚から、自分は遺産をもらう権利があるって主張して、
親戚同士で喧嘩になって騒ぎになった。
「優依さまはお体にさわりますから」
三坂さんはそう言って、あたしを彼らから引き離した。
親戚の中にはあたしが妊娠していることが気に入らない人もいた。
「どこの馬の骨か分からない娘が大神家の血筋を身ごもっているなんて」
そんなふうに言われて傷ついた。
「お前らに言われたくねえよ。さっさと出ていけ!」
悠樹くんがあたしをかばって親戚たちから守ってくれた。
お金なんか、いらないよ。
あたし、働くから…
大好きな人たちと、一緒にいたいだけだよ。
そんなに贅沢なこと言ってないのに、
神さま…
どうして叶えてくれないの?
そんなとき、おじさまが亡くなった。
大神家は葬儀の準備に追われ、たくさんの会社関係者がやって来て、家の中はてんてこ舞いだった。
あたしもいろいろ手伝った。
結局、志桜さんは自分の父親の死に目には会えなかった。
彼は今でも眠り続けている。
おじさまの遺産相続のことで知らない親戚が家に押し寄せてきた。
あたしはともなく、悠樹くんでさえ会ったことのない親戚から、自分は遺産をもらう権利があるって主張して、
親戚同士で喧嘩になって騒ぎになった。
「優依さまはお体にさわりますから」
三坂さんはそう言って、あたしを彼らから引き離した。
親戚の中にはあたしが妊娠していることが気に入らない人もいた。
「どこの馬の骨か分からない娘が大神家の血筋を身ごもっているなんて」
そんなふうに言われて傷ついた。
「お前らに言われたくねえよ。さっさと出ていけ!」
悠樹くんがあたしをかばって親戚たちから守ってくれた。
お金なんか、いらないよ。
あたし、働くから…
大好きな人たちと、一緒にいたいだけだよ。
そんなに贅沢なこと言ってないのに、
神さま…
どうして叶えてくれないの?
