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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第3章 嫌なのに…

あたしはぎゅっと目をつむって、そっと口を開けた。



少しの隙間から、スプーンが差し込まれる。



あまり味はわからない。



「いい子だね。さあ、もう一口」



「んん…」



優しい口調だけど、彼は容赦なくスプーンをあたしの口に突っ込む。



体がだるくて、頭がぼうっとする。



あたしは志桜さんに寄りかかったまま動けなくなった。



「薬、飲もうか」



志桜さんがあたしの口の中に指ごと薬を入れて、水の入ったグラスを当てた。



うまく飲めなくて、あたしの口から水が溢れる。



「う…ごほっ…」



むせてしまった。



すると彼はグラスに入った水を自分が口に含んで、あたしに口付けをした。



「んふ…」



水が、入ってくる。



あたしの口の中に。



ゴクン…



あたしが飲み込むまで、志桜さんは口付けをしたままだった。



そして、あたしが水を飲み込んだあと、彼は舌であたしの口内を舐め回した。



「ん…ふぅん…」



ビクッと肩が震えた。





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