
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第3章 嫌なのに…
さらりとした感触が、頬を撫でる。
ふと目を開けると、あたしではない髪の毛が頬に当たっていた。
そして口元には吐息がかかる。
真横に志桜さんの顔があって驚いて固まった。
「なっ…え…?」
どうしてとなりで寝ているの?
ドキドキしながら固まったままでいると、彼が目を開けて微笑んだ。
「眠れた?」
「…はい」
「そう。熱はもうないね」
彼はその大きな手であたしの額を触る。
「うん、体も落ち着いているようだ」
「あ、ありがとう、ございます」
何に対してのお礼だろうと、自分でも思う。
だって、あんな…
思い出して頬が熱くなる。
「すみません…もう、大丈夫ですから」
彼を押し退けて起き上がろうとしたら、頭を抱えられてベッドに押しつけられた。
「え…?」
「もう少し、こうしていよう」
志桜さんはあたしを抱きしめたまま動かない。
「放して…」
「ダメ」
力を入れても無意味なほどがっしりとベッドに固定されているので、あたしは諦めて目を閉じた。
大丈夫だよね…
もう変なこと、されないよね…
緊張しながらも、なんとか自分を落ち着かせる。
ふと目を開けると、あたしではない髪の毛が頬に当たっていた。
そして口元には吐息がかかる。
真横に志桜さんの顔があって驚いて固まった。
「なっ…え…?」
どうしてとなりで寝ているの?
ドキドキしながら固まったままでいると、彼が目を開けて微笑んだ。
「眠れた?」
「…はい」
「そう。熱はもうないね」
彼はその大きな手であたしの額を触る。
「うん、体も落ち着いているようだ」
「あ、ありがとう、ございます」
何に対してのお礼だろうと、自分でも思う。
だって、あんな…
思い出して頬が熱くなる。
「すみません…もう、大丈夫ですから」
彼を押し退けて起き上がろうとしたら、頭を抱えられてベッドに押しつけられた。
「え…?」
「もう少し、こうしていよう」
志桜さんはあたしを抱きしめたまま動かない。
「放して…」
「ダメ」
力を入れても無意味なほどがっしりとベッドに固定されているので、あたしは諦めて目を閉じた。
大丈夫だよね…
もう変なこと、されないよね…
緊張しながらも、なんとか自分を落ち着かせる。
