
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第4章 感じちゃう
食欲、ない…
でも、食べなきゃ。
憂鬱な気分でダイニングルームへと向かう。
ぼんやりしていたら、廊下の角で誰かとぶつかりそうになった。
「うわっ、あぶね…なんだよ」
スマホを手に持った悠樹くんだった。
「あ、ごめんね。悠樹くん」
「ぼうっと歩いてんじゃねぇよ」
「ごめん。でも…」
あたしは彼が手にするスマホに目をやる。
「歩きスマホはよくないよ」
「な、なんだよ。お前、生意気だな」
「ごめん…」
悠樹くんは急に真っ赤な顔をした。
このお屋敷に来て、これほど彼と話したのは初めてかもしれない。
「あっ!」
彼は声を上げた。
「どうしたの?」
「マジかよ…レアアイテム消えたじゃん。お前どうしてくれんの?」
「え…?」
悠樹くんは不機嫌な顔であたしを睨む。
「ゲームしてたんだ。ごめんね」
「あああああ…くっそぉ」
いたたまれない気持ちになって、彼の顔を覗き込む。
すると彼はさらに顔を赤くしてあたしから離れた。
「お前、近づくなよ!」
「え?」
「女、苦手なんだよ」
「そうなの?」
もしかして、今までずっと避けられていたのは嫌われていたんじゃなくて…?
でも、食べなきゃ。
憂鬱な気分でダイニングルームへと向かう。
ぼんやりしていたら、廊下の角で誰かとぶつかりそうになった。
「うわっ、あぶね…なんだよ」
スマホを手に持った悠樹くんだった。
「あ、ごめんね。悠樹くん」
「ぼうっと歩いてんじゃねぇよ」
「ごめん。でも…」
あたしは彼が手にするスマホに目をやる。
「歩きスマホはよくないよ」
「な、なんだよ。お前、生意気だな」
「ごめん…」
悠樹くんは急に真っ赤な顔をした。
このお屋敷に来て、これほど彼と話したのは初めてかもしれない。
「あっ!」
彼は声を上げた。
「どうしたの?」
「マジかよ…レアアイテム消えたじゃん。お前どうしてくれんの?」
「え…?」
悠樹くんは不機嫌な顔であたしを睨む。
「ゲームしてたんだ。ごめんね」
「あああああ…くっそぉ」
いたたまれない気持ちになって、彼の顔を覗き込む。
すると彼はさらに顔を赤くしてあたしから離れた。
「お前、近づくなよ!」
「え?」
「女、苦手なんだよ」
「そうなの?」
もしかして、今までずっと避けられていたのは嫌われていたんじゃなくて…?
