
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第4章 感じちゃう
静かなダイニングルームでは、テーブルにあたしと悠樹くんが並んだ向かい側に志桜さんが座っている。
そして、今日は珍しくおじさまがいる。
あたしたちを見わたせる席でゆったりと座って食事をしている。
いつものことだけど、食事の時間はとても静かだ。
特に会話をすることもなく、黙々と食事をする。
だけど、時々おじさまが話しかけてくる。
「志桜、あの話は断ったのか?」
おじさまは志桜さんに話しかけた。
志桜さんは表情を変えることなく答える。
「相手の方に申し訳ないので」
彼はおじさまの顔を見ない。
「そろそろ本気で考えたらどうだ?悪い話ではないだろう」
「まだ、早いですよ」
「お前にとっては遅いくらいだ。私は孫の顔を早く見たいものだがな」
そっか。
話の流れからすると、これは志桜さんのお見合いの話なんだ。
あたしも悠樹くんも黙ったまま食事を続ける。
「今回の話は家柄も申し分ない。相手の女は容姿もよく聡明だ。今までで最もいい話だと思うがな」
志桜さんは黙り込んでしまった。
気まずい空気が流れる。
三坂さんがおじさまにワインのおかわりをグラスに注ぐと、彼はそれをぐいっと飲んだ。
「志桜、お前は誰か好いている女でもいるのか?」
そして、今日は珍しくおじさまがいる。
あたしたちを見わたせる席でゆったりと座って食事をしている。
いつものことだけど、食事の時間はとても静かだ。
特に会話をすることもなく、黙々と食事をする。
だけど、時々おじさまが話しかけてくる。
「志桜、あの話は断ったのか?」
おじさまは志桜さんに話しかけた。
志桜さんは表情を変えることなく答える。
「相手の方に申し訳ないので」
彼はおじさまの顔を見ない。
「そろそろ本気で考えたらどうだ?悪い話ではないだろう」
「まだ、早いですよ」
「お前にとっては遅いくらいだ。私は孫の顔を早く見たいものだがな」
そっか。
話の流れからすると、これは志桜さんのお見合いの話なんだ。
あたしも悠樹くんも黙ったまま食事を続ける。
「今回の話は家柄も申し分ない。相手の女は容姿もよく聡明だ。今までで最もいい話だと思うがな」
志桜さんは黙り込んでしまった。
気まずい空気が流れる。
三坂さんがおじさまにワインのおかわりをグラスに注ぐと、彼はそれをぐいっと飲んだ。
「志桜、お前は誰か好いている女でもいるのか?」
