
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第4章 感じちゃう
そろり、そろり…
ゆっくりと、気づかれないようにその部屋から離れる。
目線はずっと部屋の方へあったので、あたしは背後の気配に気づけなかった。
トン…
「ひゃっ!」
「しっ!静かに」
「え…」
振り向くと、志桜さんが立っていた。
「あ…志桜さん」
久しぶりに会う。
だけど、このタイミング。
急に緊張して鼓動がさらに速くなった。
「こっちへ」
彼に言われるまま、あたしは別の部屋へ入った。
「はあ…びっくりした」
まだ、さっきのことが頭にこびりついている。
女性が腰を振る姿とか、おじさまが笑っている顔とか。
思い出すと恥ずかしくなってきて、顔が熱くなった。
「あの人も懲りないな。これで何人目だ?」
志桜さんが呆れたような声で言った。
「え?何人目って…」
「いつも違う女性を連れ込んでる」
「ええっ?」
思わず声を上げてしまった。
でも雨の音が大きいので、たぶん聞こえないと思う。
「母が生きているときからそうだった。あの人は平気で愛人を連れてきて、母を苦しめていたよ」
「そんな…」
おじさまがそんな人だったなんて…
ちょっとショックだ。
ゆっくりと、気づかれないようにその部屋から離れる。
目線はずっと部屋の方へあったので、あたしは背後の気配に気づけなかった。
トン…
「ひゃっ!」
「しっ!静かに」
「え…」
振り向くと、志桜さんが立っていた。
「あ…志桜さん」
久しぶりに会う。
だけど、このタイミング。
急に緊張して鼓動がさらに速くなった。
「こっちへ」
彼に言われるまま、あたしは別の部屋へ入った。
「はあ…びっくりした」
まだ、さっきのことが頭にこびりついている。
女性が腰を振る姿とか、おじさまが笑っている顔とか。
思い出すと恥ずかしくなってきて、顔が熱くなった。
「あの人も懲りないな。これで何人目だ?」
志桜さんが呆れたような声で言った。
「え?何人目って…」
「いつも違う女性を連れ込んでる」
「ええっ?」
思わず声を上げてしまった。
でも雨の音が大きいので、たぶん聞こえないと思う。
「母が生きているときからそうだった。あの人は平気で愛人を連れてきて、母を苦しめていたよ」
「そんな…」
おじさまがそんな人だったなんて…
ちょっとショックだ。
