
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第5章 怖いのに…
「仲がいいね。何の話?」
あたしたちの背後から志桜さんの声がした。
「あ、おはようございます」
もう昼が近いけど、あたしは挨拶をした。
悠樹くんは黙ったまま、あたしのスマホを見ている。
「優依、これから出かけない?父さんに優依の誕生日プレゼントを買ってあげるようにと言われたんだけど」
「え…」
これから、志桜さんと、ふたりで?
それは、嫌…
「ね?今日しか時間がないし」
志桜さんはにっこり笑った。
「えっと…あたし、まだ」
悠樹くんにゲームの仕方を教えてもらっている、という言い訳をしようか迷っている。
「はい。できたぞ。初期設定もしておいた」
悠樹くんはあたしにスマホを返した。
「え?早いよ!」
「これくらいすぐできる」
あたしは自分のスマホを確認してから悠樹くんに声をかけた。
「ねえ、悠樹くんも一緒に行こ?」
「え?絶対嫌だ」
「せっかくだから、家族みんなでお出かけしようよ!」
「げっ」
あたしは志桜さんへ顔を向けた。
「ね!志桜さんもいいでしょ?」
ちょっとワザとらしかったかな…
ドキドキしていると、志桜さんは笑顔で「いいよ」と言った。
すごい。
今日のあたしはなんだか勇気がある。
あたしたちの背後から志桜さんの声がした。
「あ、おはようございます」
もう昼が近いけど、あたしは挨拶をした。
悠樹くんは黙ったまま、あたしのスマホを見ている。
「優依、これから出かけない?父さんに優依の誕生日プレゼントを買ってあげるようにと言われたんだけど」
「え…」
これから、志桜さんと、ふたりで?
それは、嫌…
「ね?今日しか時間がないし」
志桜さんはにっこり笑った。
「えっと…あたし、まだ」
悠樹くんにゲームの仕方を教えてもらっている、という言い訳をしようか迷っている。
「はい。できたぞ。初期設定もしておいた」
悠樹くんはあたしにスマホを返した。
「え?早いよ!」
「これくらいすぐできる」
あたしは自分のスマホを確認してから悠樹くんに声をかけた。
「ねえ、悠樹くんも一緒に行こ?」
「え?絶対嫌だ」
「せっかくだから、家族みんなでお出かけしようよ!」
「げっ」
あたしは志桜さんへ顔を向けた。
「ね!志桜さんもいいでしょ?」
ちょっとワザとらしかったかな…
ドキドキしていると、志桜さんは笑顔で「いいよ」と言った。
すごい。
今日のあたしはなんだか勇気がある。
